モロッコを旅して  僕達は日常相当なサービスを受けている

日曜日まで一週間モロッコに旅行に行ってきました。

そこで感じたことについて色々と書いていこうと思います。

 

多分これは僕じゃなくてもだれでもそうだと思いますが、僕が海外を旅行してて何か思ったり感じたりするポイントは「日本と著しい差がある」ところです。

  

モロッコの旅行ではそのポイントがたくさんありました。

その中でも一貫して思ったこと、まあこれはモロッコにかぎらずいわゆる途上国に旅行するときにいつも思うことなんだけど、それは

 

「客(観光客)への配慮の無さ」です。

 

とりあえず箇条書きで挙げると、

 

  1. 値札がない(適正価格が不明。だいたい現地の5〜10倍高くふっかけてくる)
  2. ゆっくり見させてくれない(めっちゃ話しかけてくるし商品ゴリ押ししてくる)
  3. 店内にレイアウトという概念がない(ほぼ平積みもしくは壁に全部かけてあってフロアには何もなし)

 

これだけでも日本ではこんな店絶対行かないって感じですよね。(バカにしているわけではないんです、単純な感想です)

 

でもモロッコにも日本人のデザイナーさんがされてるお店があって、それはとても綺麗にレイアウトをされている店でした。

atelier +michi というお店です。残念ながら今回はラマダン(断食の時期)ということで日本に一時帰国している時でした。

比較するとこんな感じ。

 

↓ モロッコの現地のお店 

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↓こちらが +michiのお店。

 

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 全然違い過ぎて本当にびっくりしました。

そこでは見た目はモロッコの現地の方ですが息子さんらしき方が接客してくれました。しっかり接客を教わっているのか、僕達が商品を手にとってからそれを補うように説明してくれました。ああ、こうも売り方次第でモノを買おうかどうかという感情は変わるんだなと実感しました。

 

これって結局日本人だから、とか途上国の人間だから、とかいう問題ではないと思うんです。

 

モロッコの人がどの店もこんなやり方で今もずっとやっているということは、こういうやり方でも商売が成り立つってことなんです。もしくは現地人には普通に販売して、一生に一度しか訪れないであろう観光客には高値で販売するという形か。たとえそうであってもレイアウトはおそらく現地人に対しても同じでしょう。

逆に日本では絶対にこれでは売れないし、上記の日本人の方のレイアウトをして、ようやく売れると思います、つまり日本では値札を付けて、見たいだけ商品を見させて、商品を見やすいようにレイアウトをしてと、ここまでしてようやくモノが売れる、ということなんです。

 

モロッコに来て改めて感じました。

僕らは日本で普通に生活している中で凄い数の「店からの配慮、いわゆるサービス」を受けてモノを買ったり、ご飯を食べたりしているんだなということを。

つまり、僕らの支払っているお金の中には「たくさんのサービス」が含まれているということ。

だから日本人はチップという概念が馴染まないんだろうなと思います、「サービスの対価は商品の価格に含まれている」という考えです。

「もうすでに払ってるだろ」っていう感覚です。

でも国外では通じない時もあります。

「良いサービスをしてくれるなあ〜」って思ってたらその分以上にチップを要求されたりすることもあるので、うかつに良いサービスをしてくれるな!と思ったりもします。

 

逆にそんなサービスいらないから最安値で買いたい!という人も もちろん日本にも国外にもいます。

どちらが優れている、とかじゃなくてどちらが良いか、ということですね。

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

大晦日に普段行かないパチンコ店で両替をした時の話

 

 

明日はお正月、ということで、お年玉を僕より下の子どもたちにあげなければならないので、財布の万札を両替をしに家を出ました。

もう年末で銀行は閉まっているし、コンビニで両替するのも気が引けたので、申し訳ないながらも、近くにあったパチンコ店で両替をさせてもらうことにしました。

 

パチンコ・スロットは数年前、学生の頃に興味本位で数回行っただけで普段は全くしないので、懐かしい遊園地に来たような謎の高揚感で店内に入りました。

 

 

その行った店は、最近新装オープンしたのでとても外装はオシャレな感じで、駐車場もかなり広く、お客さんもけっこう入っているようなところだったんですが、店内もイメージしていたパチンコ店とは全く違ってびっくりしました。

 

 

まず驚いたのは、入ってすぐに休憩所というかロビーのような空間があったことです。

そこでは普通にテレビを見てるおっさんや、近くのツタヤで借りたマンガを読んでいる人がいたり、雑誌(おそらくツタヤで買った)を読んでいる女性がいたり、けっこう居心地の良い空間として機能していました。

また受付のほうではパチンコの出玉と交換できる商品が、タバコやお菓子とかだけじゃなく、女性が喜びようなアロマディフューザーみたいなやつとか、ダウニーみたいな洗剤もあったりと、顧客層がだいぶ以前と変わってきているというのを実感しました。

 

 

 

 

 

僕はパチンコ・スロット共に全くハマることができなかったので、パチンコ・スロットなんて糞だとか思ってたけど、年の瀬にもかかわらずこんだけやりたい人がいるってことは、やっぱりなんだかんだ需要があるのだなあ、と考えてしまった年の瀬でした。

 

 

お金の計算で困ったらとりあえず時給換算してみる

 

今は超資本主義社会なので、お金の計算で溢れている時代です。

 

普通に生きていると色んなところでお金に関して、損か得か、とかそんな話を聞いてしまう。

 

それ自体は全然問題なくて、そんな話は聞きまくればいいんだけど、聞きまくるとどうしてもよくわかんなくなってきて、最終的にムダな選択をしてしまいがちだと思う。

 

そんな時の僕の対処法は、とりあえず時給換算してみることです。

 

 

 

例えば今の自分の年収が300万で、年間労働日数が300日で一日8時間働いているとする。

 

そうすると、3,000,000÷300=10,000円となり、日給1万円

      10,000÷8=1,250円となり、時給1,250円となる。

 

社会保険料とかサービス残業代とかもろもろを全く考慮せずに超単純計算でいくと、このように僕が年収300万円だと、時給1,250円ということになる。

 

これが一般の人の感覚だとどうなのかわからないが、僕にとってはけっこうもらってるんだなーというちょっと嬉しい感じです。

 

 

 

まあとりあえず基準が1,250円ということで決まったので、色々なケースを楽しく考えてみることにする。

 

 

 

ケース1 〈格安マッサージ  60分3000円

 

凄い肉体労働をした後にはやっぱり「あー疲れたからマッサージしよう!」ってなりやすいです。でも自分の時給で考えると3,000÷1,250=2.4時間分です。

 

マッサージをしてもらうために2.4時間分わざわざ疲れて働いて、さらにどんだけ疲労が回復するのかわからないけど1時間かけてマッサージしてもらう、すなわち3.4時間かけてプラマイゼロになるという錬金術が生まれる。

 

 

 

まあマイナスにはならないんでいいんじゃないですかね。

 

 

ケース2 〈家を買う  もろもろで4000万 35年ローン〉

 

ケース1との金額の差がものすごいですけど、とりあえず計算してみます。

4000万÷35年=1,142,857円(年間)

1,142,857円÷12ヶ月=95,238円(毎月)

95,238円÷30日=3,174円(一日あたり)

3,174円÷8時間=396円(時給)

 

雑すぎて多分相当間違っているでしょうが、時給1,250円の人間が400円を毎時天引きされると850円にしかなりません。

まあこんなに細かく見なくても、毎月9万5千円飛ぶので相当だとは思いますが(田舎物価計算)

 

 

これとはまた考え方が違いますが、

4,000万÷1,250円=32,000

 

 

この数字がなんなのかというと、4000万を稼ぐために時給1250円でかかる時間です。

32,000(時間)÷24=1333(日)

1333(日)÷365=3.65(年)

 

つまり、3年半強寝ずに24時間頑張れば4000万の家が建ちます。

 

 

ここで僕が一番言いたいのは、

 

この3年半強寝ずに24時間頑張るのは、別に労働を通して給料をもらってやらなくても、そのまま家を建てるのに直接時間を当てる、という選択肢をもっとみんな持つべきじゃないか、ということです。

 

 

3年半強寝ずに24時間頑張る=

1,250円の仕事を頑張る=

直接家を建てようと試行錯誤する(DIY

 

 

そんなん無理やろって普通思いますけど、僕は自分で家を1年間頑張って建てた人を見たので、できるんちゃうんって思ってしまいます。

 

 

廃材天国  ←こちら

 

 

 

そんなわけで、僕はけっこう何かモノを買ったりする時には、自分の時給で換算して買うか自分で作るか決めるので、最近は自分で何かを作れる幅が増えたら、いちいち労働を通じて自分の時間を通貨に換算しなくてもいいなあーとか思ってます。

 

 

 

終わり

経営理念は企業の姿勢をけっこう映す、という話

経営理念について書こうとして調べたら下記のリンクが印象的だった。ので、後ででもいいので見たら面白いかも。

 

経営理念|面白法人カヤック

他社の経営理念を調べてみました|面白法人カヤック

【62】ビジョン経営の“気持ち悪さ” | BPnetビズカレッジ | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

 

 

さて、突然ですがあなたは、経営理念って言葉からどんな印象を受けますか?

おそらく、普段関わらない言葉、経営学的、うわべだけの言葉、といった印象ではないかと思う。

 

僕もそんな感じだった。

 

だけど、最近になって、経営理念というのは、組織にとってけっこう大事なものなんだと思ってきた

というかこれがしっかりしていないと、組織としての行動にブレが生じる。

逆に理念がしっかりしていると、組織として行動しやすい。

 

理念がしっかりしている、ということはどういうことかというと、

 

1.わかりやすい

2.けっこう具体的である

3.長ったらしくない

 

この3つぐらいのポイントを兼ね揃えていることだと思う。

 

ということをダラダラ書いてもしょうがないので、具体的な事例を紹介する。

理念がしっかりしていない経営理念は、というと、こんな感じだと思う。

 

 

 

 

 

  •  ・お客さまに、より一層価値あるサービスを提供し、お客さまと共に発展する。
  • 事業の発展を通じて、株主価値の永続的な増大を図る。
  • 勤勉で意欲的な社員が、思う存分にその能力を発揮できる職場を作る。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうですか?

 

これはどこの経営理念かというと、三井住友銀行です。

あの、すごい失礼な感じになってますけど、悪いという意味ではないです。

けど、正直わかりにくい。

ここの社員として何か行動をしようとした時、どうすればいいかわからないと思う。

そして会議に次ぐ会議を重ねた結果、何がしたいのかわからなくなりそう。

(※あくまでイメージです)

 

 

逆に経営理念がしっかりしていると思うのは、こちらです。

 

 

 

 

 

 

「道具」「情報」「きっかけ」の3つをインフラとして提供

   ↓

 登山人口の増加 × 安全登山の推進

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんかしっかりしてないですか?

ちなみに株式会社フィールド&マウンテンという会社です。(だいぶざっくりまとめてます。すみません)

以前代表者の方のセミナーを一度伺ってすごい面白かったので、今回参照させてもらいました。

 

 

 

こんな風に比べてもらったらわかるんだけど、後者のほうがしっかりしているしわかりやすい。

わかりやすいとどうなるかというと、入社してくる人が、漠然と希望してくるのではなくて、しっかり希望してくる。

そうなると会社もそんな人が増えたほうがいいから、いい感じになる。

逆にわかりにくいと、漠然とした人しか入ってこないから、会社としてもそんな人ばっかり増えて、どういう方向を向いているのか、会社自体としてもわからなくなる。

 

結果的に会社としてのアイデンティティを失ってなんかあんま良くなくなる。

 

 

 

だからみなさんも、どこかの組織に属している人は、一度理念について調べてみたらいいと思います。けっこう面白いです。会社でも、サークルでも、学校でも、何でも理念ってだいたいあると思います。

そして、なんか将来がヤバそうな理念の組織にいる人は、これを機に色々考えましょう。

 

 

 

終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Chikirinの日記」の育て方 を読んで

読みました。 

 

「Chikirinの日記」の育て方

「Chikirinの日記」の育て方

 

 

結論から言うと、 ちょー面白かった!
私はずっと前(大学3年生、つまり3年前?)からこのブログを読んでいました。
毎回更新されるたびに、「ほえー!」とか「なるほどねえ-」と、自分では思いもつかないような視点に、驚かされてばっかりでした
そんな私の今の思考を形成する元となったちきりんの日記の、ウラ話を綴った本とか、買うしかないっしょ!
 
そして内容は、とても有益でした。それは私がブログを何度も書こうとして、挫折をして、ということを繰り返していたからだと思います。
私はブログをなんなのかあまり理解せずに今までやろうとしていました。
それは、昔からいろんなブログを読んでいて、その憧れであったり、色んなブログで「ブログはみんな書いたほうがいい!」というような意見をよく目にしていたことであったり、一番の理由は、ブログをやることによって、自分の中で何かがかわるかも!という期待を抱いていたからでした。
そうです、私は自分を変えたい!という思いでブログをやりたかったのです。
ただ、その書き方がまったくわかりませんでした。
だから何度も書いたブログを消滅させて、再び作って、放置して、ということを繰り返していたのです。
そんな私にとって、新たな発見点と、その目からウロコだった文章と、感想とを、ここに載せさせて頂きます。
 
 
 
1.「ちきりんの日記」を書く前にすでに25年以上紙ベースで日記を書いていたこと。

私の日記歴は「紙の日記帳に書いていた期間」が25年以上と、現時点で9年近く書いているブログより、さらにまだ3倍近く長い期間にわたっていますRead more at location 74

 

そりゃトーシローの私が急に「ブログをやって発信していくぞ!」って燃えてもすぐにスラスラ文章が書けるわけないよねって話ですよね。これを読んで私はとても肩の力が抜けました。今後はエバーノートに思いついたネタを書きながら、できそうな時にブログにアップする、という形を取りたいと思いました。
 
 
 
2.ブログというより、あくまで「日記」というポリシーを持っていた。
 
昔から私にとって日記とは「今日はこんなことを考えた」という思考の記録であって、「今日は何を食べた。今日はどこに行った。今日は誰と会った」という行動の記録ではありませんでしたRead more at location 101

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身近な街で見聞きしたことや、友人や家族について考えたこと、社会で起こっていることから、自らの進路についてまで、自分がその日に考えたことを記録するのが、日記だったのですAdd a note
「Chikirinの日記」には、「ひとつのエントリでは、ひとつのメッセージだけを伝える」というポリシーがあります。
ブログを書くときも、「何を書くか」ではなく、「今日は何を伝えようか」が最初に決まりますRead more at location 219

 

だいたい日記というのは「今日は何を食べた。どこへ行った、誰と会った」という事象の羅列が日記なのであって、ちきりんは完全にその逆のことをしているのに、日記と言い張っています。
その結果、それがブログとして違和感なく存在しています。
そしてひとつのエントリーで一つのメッセージ、伝えるものが先決である、といったように完全に読者という存在を意識したつくりになっていること、これが私のブログに欠けていた点だなあと、改めてきづくことができました。
 
 
3.ブログ運営における「経営理念」を持っていた。

本格的にブログ運営を始めるにあたって最初に考えたのは、「自分は何が達成したいのだっけ?」というゴール、目指すべき姿を明確にすることでしたRead more at location 532

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その上で設定したゴールは、「Chikirinの日記」というサイトを、価値あるメディアに育てたい、ということでしたRead more at location 536
価値あるメディアとは、読者ができるだけ似通っているメディア、なんらかの共通点を以て、読者が絞り込まれているメディア、という意味ですRead more at location 537

 

これは完全に企業における経営理念です。
 
私は職業柄、経営とはなんぞや、といったようなことをぼやぼや考えていて、結構理念というのは、その組織を表す鏡だと思っています。
理念が理解可能で、それに賛同できる人間が集まった組織は強いし、理念が漠然としていて、集まった人間の誰もが理念を覚えていないような組織は弱いです。(理念の話はまたいつか詳しく書きます)
 
「ちきりんの日記」は理念が完全に定まっていて、今までブレないでいた、という点でとてもすごいな、と思ったと同時に、おそろしいなーという印象も抱きました。
 
だって普通、「ブログをやろう!」って思い立った人間が、「よし、このブログっていう日記を、価値あるメディアに育てていこう」なんてわけわからないこと最初の段階で考えたりします??
 
普通の人間なら「いつまで続くかなー」とかそんなレベルじゃないの??
 
しかも割と今の状況を見るにこの当初のゴールが達成されつつあるという。。。
 
まじですごいです。
 
 
 
 
そんな感じで、「ちきりんの日記の育て方」、感想文を終わらせて頂きます。
 
ちなみに文章の書き方は「ちきりんの日記」を意識させて頂きました。
 
 
 
「全然似てない!」、「ただバカっぽい!」等の意見がありましたら、是非ご連絡ください。
 
 
「あの言葉」は書かずに閉めます。